マーケット・プロファイルとオークション理論:「価値」の在り処を読む
ピーター・スタイドルマイヤーがCBOTで作ったマーケット・プロファイルは、時間の経過ではなく、価格が各水準で「どれだけの時間」取引されたかで一日を整理し、ベル型を作ります。背後にあるのはオークション理論:市場は上下しながら「公正な」価格(価値)を探す連続オークションです。出来高プロファイルは他のモジュールで既にありますが、これはその「時間」ベースの従兄弟(TPO)であり、何より背景を読むための思考の枠組みです。
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発想:市場はオークション
オークション理論では、価格は取引を促すために動きます。買い手が現れなくなるまで上がり、売り手が現れなくなるまで下がる。市場が長く留まる所では「価値」(合意)が見つかり、短い所では拒否(不均衡)があります。マーケット・プロファイルはその過程を可視化し、どの価格で取引が受け入れられたか、拒否されたかを示します。
TPOと当日のプロファイル
TPOは「Time Price Opportunity」の略。一日を期間(例:30分)に分け、各期間に文字を割り当て、その期間に価格がある水準に触れるたびに、そこへ文字を積みます。結果は水平でベル型のヒストグラム:価格が長く留まった所は幅広く、短い所は狭い。この「足跡」がそのセッションのプロファイルです。
バリューエリアとPOC
プロファイルから二つの重要な基準が出ます。POC(Point of Control)は最も活動が「多い」価格——最も幅広い行——その日の最大の合意水準です。バリューエリアは活動のおよそ70%が集中する範囲で、市場が価値を置く「公正な」帯です。その端(上がVAH、下がVAL)は強く意識されるサポートとレジスタンスです。
イニシャル・バランスと拡張
イニシャル・バランス(Initial Balance)はセッション最初の1時間のレンジ:始まりのオークションが決めるものです。多くの人が基準に使います。価格がイニシャル・バランスの上か下を抜けてそこを「受け入れる」と「レンジ拡張」が起き、たいていトレンド日を示します。中に留まればローテーションや均衡の日。当日の性格を素早く先読みする方法です。
使い方
マーケット・プロファイルは戦略選びの「背景」を与えます。均衡の日は価値への回帰を取引し(VALで買い、VAHで売り、POCを磁石に)、トレンド日は価値の外での抜けと受容を取引します。強力な概念は「裸の(naked/virgin)」POC:価格が再び触れていない前日のPOCで、磁石であり目標として働きます。常に自分の読価と組み合わせて。
限界(正直に)
マーケット・プロファイルは「背景」の道具であり、シグナルではありません。価値の在り処と市場のオークションの様子を教えますが、「ここで買え」ではありません。時間/出来高データが要り、実際の学習曲線があります。使い方を誤れば、ただのきれいな絵です。その価値は、回帰を狙うか継続を狙うかを決めるために自分の取引と組み合わせたときに現れ、自動システムとしてではありません。
日のタイプ
プロファイルは価値の位置を示すだけではありません。どんなタイプの一日を取引しているのかを示し、それによってどの戦略が理にかなうかが変わります。ノーマル・デイは広いイニシャル・バランスで始まり、それをほとんど広げません。価格はバリューエリア内で回転し、平均回帰の仕掛けが機能します。トレンド・デイは狭く始まり、押し目をほとんど作らずに一方向へ伸びます。そこで両端を売ることこそが、その日を台無しにします。その中間にノーマル・バリエーションとニュートラル・デイがあります。戦術を選ぶ前に日のタイプを見極めること——それがプロファイルの実用価値の半分です。